いまから投資するならどっち?「NASDAQ100」と「FANG+」をメリット・デメリットから分析

近年大きな注目を集めている「NASDAQ100」。YouTubeチャンネル『金丸【元ブラック企業会社員の投資・経済】』では、NASDAQ100の人気が高まっている理由や「FANG+」と比較したメリット、リスクなどについて解説されています。
NASDAQ100の人気を決定づけた3つの理由
そもそもNASDAQ100とは、NASDAQ市場に上場する企業のうち、金融セクターを除いた時価総額上位100社に投資する指数のこと。Apple、Microsoft、Googleなどが中心で、ハイテク企業が上位を占めています。一方、FANG+はAppleをはじめとした6銘柄に、NVIDIAといったAI・半導体銘柄を詰め合わせたファンド。過去8年間ではNASDAQ100よりFANG+の方が300%以上株価が上昇していて、FANG+の方が人気でした。
最近、NASDAQ100がFANG+を超える人気を集めている理由として、金丸氏が挙げたのは「ファストエントリー制度の導入」「成長のS字カーブ」「圧倒的なコスト差」の3つ。世界を変える可能性がある企業をいち早く取りこみ、「爆発的な初期成長を享受することでライバル銘柄と差別化を図った」といいます。
一方で金丸氏は、NASDAQ100には「大きな罠がある」とコメント。ファストエントリー制度では、たとえばNASDAQ市場に上場した超巨大IPO企業が最短15営業日(3週間)後にNASDAQ100に組み入れられることが事前に公開されます。それに目をつけたヘッジファンドなどが先回りして、該当企業の株を大量購入。NASDAQ100での買いが集中する15日目のタイミングで、高値で売り抜ける可能性がある点に注意しなければなりません。
実際に2020年にテスラのS&P500採用が発表された際、大手証券会社などが組み入れ当日に高く売るためテスラ株を大量購入。発表からわずか1カ月で、テスラ株が約70%も急騰しました。
その結果S&P500の投資家が一番高い瞬間に強制的に買わされたあげく、2日後にテスラ株が8%下落。先に仕込んでいた投資家たちは高値で売り逃げしたというケースがあり、金丸氏は「これと同じようなことがNASDAQ100でも起きようとしている」と説明しています。
FANG+がはらむ“落とし穴”とは
NASDAQ100の“罠”に続いて金丸氏が言及したのは、世界中で懸念されているFANG+の“落とし穴”について。FANG+には世界を変えてきた有力なテック企業が並んでいて、今後も高いリターンが期待できます。一方で、多くの構成銘柄がAIに巨額投資している“AI銘柄”となるため、「AI関連株が調整に入れば雪崩のように崩れ落ちる可能性」があるそう。
もう1点問題になってくるのが、FANG+が全ての構成企業に同じ比率で投資する「均等加重型」であるということ。一方のNASDAQ100は時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい「時価総額加重型」で、さらに時価総額を基準に調子の良い銘柄と悪い銘柄が常に入れ替わります。
FANG+は市場変化に対する自動調整機能が弱く、6銘柄が固定されている株価指数。組み入れ銘柄をテクノロジー、メディア・通信、一般消費・サービスに限定しているため、他の銘柄が市場の中心になっても組み入れ対象にはなりません。その点NASDAQ100なら業種を問わず、自動的に市場の主役を吸収できるのが強みです。
総括すると「FANG+からNASDAQ100に乗り換えた方がよさそう」と考えがちですが、金丸氏は「何も考えずにとりあえずNASDAQ100に投資をするのは本当に危ない」とコメント。どの銘柄に投資するかはその時の状況や投資についての考え方で全く異なり、「状況に応じて投資すべき銘柄は違う」と説明しました。
「FANG+」「NASDAQ100」のどちらを選ぶべきか
金丸氏いわく、これから投資を始める場合は、FANG+とNASDAQ100のどちらも考えず、まずはコア資産としてオルカンやS&P500で積立投資に慣れることを推奨。既にコア資産を積み立てているなら、ファストエントリー制度や銘柄の入れ替えなどのメリットから「おすすめなのはNASDAQ100」と明言しています。
NASDAQ100やFANG+を始めたものの、下落で不安になっているときに売却してしまうのはNGで、金丸氏は「今あなたが抱えているのは損失ではありません。あくまで含み損です」とコメント。また数年間FANG+に積み立て続け、大きな含み益を得ている場合、買い増しするなら長期的な視点からNASDAQ100を勧めていました。
金丸
新卒で残業100時間超えのブラック企業に5年勤務。できた貯金はわずか10万円(別に借金あり)でお金の知識も皆無だった。ブラック企業脱出後はお金の書籍を50冊以上読んで勉強を重ね、今では年200万円貯金ができるように。2025年末には貯金額4,000万円を達成した。時間がなく苦しんでいるサラリーマンの生活が少しでも良くなるように、「サラリーマンが今すぐできる・将来のお金が増える」をコンセプトにしたYouTubeを運営中。かつての自分のように苦労している人の人生を少しでも好転させるべく、情報発信を続けている。
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