テーマ型投資信託にNISAは不向き?現役FPが明かすNISA口座があっても「特定口座」を使うべき理由

元銀行員で現役ファイナンシャルプランナー・かず氏が運営するYouTube『かず【資産運用・経済チャンネル】』。今回ピックアップした動画では、NISA口座とは別に“特定口座でも投資をするべきか”という点についてかず氏が解説しています。特定口座の活用法に頭を悩ませている人は、ぜひ参考にしてみてください。
“1,800万円以上”投資予定がある人は選択肢に
特定口座での投資を考えるポイントは4つあり、まず最初にかず氏が“一番重要”と挙げたのが「NISAの枠1,800万円以上投資をする予定があるかどうか」という点。「今の資産が3,000万とか5,000万とかあって、既に計画的にNISAの枠を1,800万円埋めていく計画ができてますよという方は、同時並行して特定口座での投資も進めていいと思う」といいます。
反対に、1,800万の投資で収めようと考えている場合はNISAだけでもOK。また「このまま行ったら1,800万以上投資をするなっていうのが見えている場合」は、かず氏いわく特定口座を活用していくという“選択肢”が上がってくるそうです。

2つ目のポイントは、個別株の投資の中でも「短期的な運用益を狙う場合」について。かず氏は「特定口座で運用した方がいいケースが多い」と言及していて、NISAは「長期的に見てなるべく資産が増えていくものに投資していくのが鉄則」だと明言。一方個別株は企業によって長く投資できる銘柄だけでなく、短い期間でしか見られない銘柄があるため、しっかりと区別しなければなりません。
またNISAの数少ないデメリットとして、損益通算ができない点に注意が必要。損益通算とは損益と利益を相殺できる仕組みのことで、「(短期的に動く可能性のある銘柄は)下落する可能性がもしあるのであれば、損益通算が使えるに越したことはない。なので短期運用のものに関しては特定口座で買うのが圧倒的にお得」と説明していました。

ブームの到来・終了がある「テーマ型投資信託」
続いてかず氏が3番目のポイントに挙げた、「テーマ型の投資信託」について見ていきましょう。テーマ型の投資信託は、ブームが来れば上がりやすくなる一方、いつかは終わりがくるのが特徴。ブームがずっと続いていけばいいといっても、かず氏いわくブームが10年20年と続く機会ははなかなかありません。

そのため、投資にまつわる書籍やSNSでもテーマ型の投資信託は“買うな”と言われる風潮があります。テーマ型投資信託は長期投資には向いておらず、「基本的にはそのテーマが終わったら売却するっていうのが鉄板」になるというかず氏。つまりNISAは長期的にいかにお金をずっと増やし続けるかという点が重要であり、テーマ型投資信託はあまりNISAでは向かないということになります。

かず氏によると、一時的なブームが来ると「資産運用会社はそこに特化したお金を集めやすい耳触りのいい商品っていうのを作っていく」そう。証券会社などは手数料を稼ぎたいという思いもあるため、「そういったブームに乗るのはいいんですけども、そのブームが終わった時のことをしっかり考えて買った方がいい」と注意を促していました。
特定口座で買うしかない商品とは
かず氏は4番目のポイントとして、NISAでは“購入できない商品”もあるという点について言及。必然的に特定口座で買うしかない代表的な商品としてかず氏が挙げたのが、レバレッジ型と呼ばれる商品です。
かず氏は「NISAで購入できない商品は必ずしも悪いものではない」と前置きした上で、レバレッジ商品として、S&P500とゴールドに均等投資する「ゴルプラ(ゴールドプラス)」、NASDAQ100とゴールドに均等投資する「ゴルナス(Tracers NASDAQ100ゴールドプラス)」を紹介。レバレッジ型の商品にはおすすめできない商品もあり、「もし買う場合はその辺のリスクとかをよく分かった上で購入されるようにしてください」と付け加えていました。

今回の動画に視聴者からは、「株を始めたばかりの初心者でとても勉強になりました」「NISAとの使い分けはなんとなく理解して運用していたけどスッキリ腑に落ちた」といった声が続出。かず氏の解説を参考に、目的に合った口座の使い分けを意識してみましょう。
かず
元銀行員の現役ファイナンシャルプランナー。「保険」「証券」を一括でフラットに見れること、自身が相談に乗りつつ担当者になることを強みとしている。宅建免許を保有しており、住宅ローン等の相談も可能。現在は資産運用や経済について発信するYouTube『かず【資産運用・経済チャンネル】』を運営しており、株投資やゴールド投資、投資信託など専門知識を駆使した内容をわかりやすく解説している。また、適正な資産配分や保険の見直しなど、資産運用にまつわるオンライン相談も受付中。
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@Kazu_fp
