世間は“一括投資”推しが多いけれど…ファイナンシャルプランナーが“積立投資”を勧める理由とは

ファイナンシャルプランナーのかず氏による、資産運用や経済についての情報を発信するYouTube『かず【資産運用・経済チャンネル】』。様々なお役立ち情報の中から、「新NISA」についての「正しい投資方法」をわかりやすく解説している動画をピックアップしました。かず氏が一括投資ではなく“積立投資”を勧める理由を、じっくり見ていきましょう。
新NISAに設定された「つみたて投資枠」と「成長投資枠」
まず、新NISAには積立購入のみの「つみたて投資枠」と、一括購入も可能な「成長投資枠」があります。前者は年間の上限が120万円までで、成長投資枠は240万円まで。2つの枠を併用すると年間で合計360万円が非課税になりますが、生涯を通じての非課税保有限度額が1,800万円(成長投資枠のみの場合は1,200万円)と決まっている点には注意が必要です。
かず氏いわく、積立投資にも一括投資にもそれぞれメリット・デメリットがあるといいます。“余ったお金”があるなら「とにかく早く入れるほうがいい」という考え方から、一般的には一括投資を推す意見が多いそう。
一方で「株価が右肩上がりに推移するとは限らない」と明言するかず氏は、「おそらく右肩上がりに推移していく可能性が高いんだろうけれどもそこが分からないんですよね。そういう不安があるからこそ積立投資っていうやり方がある」とコメントしています。
実際に起こった“株価の暴落局面”は、どんなケースが当てはまるのでしょうか。かず氏が挙げたのは、2022年に激化したロシア・ウクライナ戦争、2020年のコロナショック、2008年のリーマン・ショックなど。そのような暴落局面があったときに、一括投資で耐え切ることができるかどうかは「難しい」というのがかず氏の考え方のようです。
とくに投資を始めたばかりの人は暴落局面をまだ経験していないため、「実際株価が半分になって、自分の投資の資産が半分になった時に自分がどう感じるかっていうのはわからないと思う」と語るかず氏。最初は積立で始めて、慣れてから一括投資に切り替えるという方法でも悪くないといいます。
投資に必要なのは長く続けていく“メンタル”
投資において、かず氏が“やり方”よりも重要だと挙げるのが“メンタル”。資産運用は「金額×期間×リターン」によって成果が導き出せるとした上で、「いかに長く続けていくかというのが大事。一括投資をしても結局早くやめてしまったらなんの意味もない」「初心者の方や投資に慣れてない方は積立投資にして、なるべく長く続けやすい仕組み作りをするというのが一番大事」だと断言しています。
結果で見れば一括投資の方が増えていくことはあるものの、「それはその人が長期投資できる前提だから」とかず氏は指摘。“一括投資こそ正義”という考え方はその前提条件が抜けてしまっており、一括投資に向いているのはあくまで“お金に余裕がある人”なのだそう。
「投資に慣れていたり既にたくさんの稼ぎがある方からすると、当然『一括投資の方がいい』となるのは当たり前。そういった考え方が裏にはあるということを理解しておいてもらいたい」と話すかず氏は、あくまで“積立投資推し”のよう。
積立投資は徐々にお金を入れていくため、下落時も一括投資ほどは気にならず、下落を経験しながら徐々に投資に慣れることができるのがメリット。また最初は値動きが小さく欲が出にくいため、“継続力が上がる”という点も大きいとかず氏は言います。
ちなみにかず氏自身も積立をメインにしていますが、投資の勉強をしていると一括購入したくなる場面も。一括投資・積立投資それぞれにメリット・デメリットがあることを考慮して、「両方ともやるっていうのもいい選択かもしれない」と付け加えていました。
一括or積立の投資判断は“考え方”や“目的”がポイントに
最後にかず氏が説明したのが、一括投資・積立投資のどちらにするかを決めるポイントです。
かず氏は「何のために資産運用をするのかっていうのを考えていただきたい」と前置きした上で、「下落のリスクを取ってでもとにかくお金を最効率・最速で増やしたいんだという方にとっては一括投資の方がいい」とコメント。対して物価上昇や年金医療費不安の中で、将来困らないように投資をしていきたいのであれば積立投資の方がいいとしつつ、「最終的に大事なのは考え方とか目的による」と説明しました。
かず氏の明瞭な解説に、視聴者からは「『投資はやり方よりもメンタルが重要』というのは金言」という声も。一括投資・積立投資の選択で頭を悩ませている人は、ぜひ動画をチェックしてみてください。
かず
元銀行員の現役ファイナンシャルプランナー。「保険」「証券」を一括でフラットに見れること、自身が相談に乗りつつ担当者になることを強みとしている。宅建免許を保有しており、住宅ローン等の相談も可能。現在は資産運用や経済について発信するYouTube『かず【資産運用・経済チャンネル】』を運営しており、株投資やゴールド投資、投資信託など専門知識を駆使した内容をわかりやすく解説している。また、適正な資産配分や保険の見直しなど、資産運用にまつわるオンライン相談も受付中。
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