【日経・東証IRフェア2026】クルマの「走る・曲がる・止まる」を支えるグローバル企業!エフテック(7212)【ハナミラ×ジャパニーズインベスター コラボ企画】

こんにちは。女性投資家コミュニティ「ハナミラ」に所属しているゆりです!ジャパニーズインベスター×ハナミラ コラボ企画で、日経・東証IRフェア2026に初参加してきました。今回私が取材したのは、東証スタンダード市場に上場する株式会社エフテック(証券コード:7212)です。
「エフテック」という社名を知っていても、私たちの身近なクルマのどの部分を支えている企業なのか、詳しく知る機会は意外と少ないかもしれません。私自身も今回の取材をきっかけに、その事業内容や強みを詳しく知ることができました。
エフテックは、私たちが普段乗っているクルマの「走る・曲がる・止まる」を支える、足廻り機能部品の専門メーカーです。サブフレームやサスペンション部品、ペダル部品などを手掛け、設計から試作・試験、量産、品質保証までを一貫して行っています。埼玉県に本社を置く企業ですが、世界8カ国に展開し、2026年3月期実績での海外売上高比率は90%に達するなど、非常にグローバルな企業です。
【見えない技術】クルマの「安全」と「快適な乗り心地」を足元から支える重要部品
今回の取材で私が特に印象に残ったのは、エフテックがクルマの乗り心地や安全性を「足元から支えている会社」であるという点です。
例えば、サブフレームには衝突時の衝撃を吸収して搭乗者の安全を守る役割があります。また、サスペンション部品には、路面から伝わる振動を吸収してクルマを安定させ、乗り心地を良くする役割があります。
自動車メーカーでは足廻り部品をクルマの操縦安定性や乗り心地、音や振動の吸収に関わる重要な機能部品と位置づけており、当社はこれらの部品を製造する重要な役割を担っています。
普段クルマに乗っていても、こうした部品を目にする機会はほとんどありません。それでも、私たちが当たり前のように感じている「安心して走れる」「快適に乗れる」という感覚は、こうした目には見えない部品と技術によって支えられているのだと知り、とても興味を持ちました。
【成長ビジョン】「足廻り機能領域の専門メーカー 世界No.1」に向けたモノづくりへの徹底したこだわり
エフテックが掲げる目標は、「足廻り機能領域の専門メーカー 世界No.1」です。
そのための強みとして、会社説明資料では「商品開発力」「生産技術力」「国際競争力」「顧客要求への対応力」の4つを挙げています。
ここでいう「世界No.1」とは、単純な売上規模のことだけではありません。「モノづくりの本質」を誰にも負けないと自信を持って言えるまで追求し、最終的には顧客からの評価によって「No.1」と認められることを目指しています。
その考え方がよく表れていると感じたのが、ブースに展示されていた生産技術です。
例えば、溶接時に発生する部品の「ひずみ」をあらかじめ予測し、溶接後に正しい寸法になるよう逆算して製造する技術。展示では、ひずみ量の見込み精度が25.1%も改善したことが紹介されていました。
さらに、従来は部品を壊して確認していた溶接部分の品質を「壊さずに検査」する非破壊検査技術も紹介されていました。これにより、検査時間や廃棄部品を減らすだけでなく、作業者への依存度を下げ、品質不具合の流出を抑えることにもつながります。
「自動車部品メーカー」と一言で言っても、単に部品を作るだけではありません。「どうすればより正確に、効率よく、高い品質で作れるのか」という“作り方”そのものを研究・開発している姿勢を、今回初めて知ることができました。
【海外展開】ホンダを軸にグローバルへ。次なる成長の柱として注力する巨大市場「インド」
エフテックは1959年に本田技研工業との取引を開始し、現在もホンダとのビジネスが大きな柱となっています。2026年3月期の得意先別売上高では64%がホンダ向けとなっていますが、一方でGMやトヨタなど他の自動車メーカーとも取引を拡大し、顧客の多様化を進めています。
そして、今後の成長戦略として私が特に注目したのは「インド」です。
ブースには「インドに戦略拠点を設立し、エフテック“第3の柱”に」という印象的なパネルがありました。人口約14億人、平均年齢約28歳という巨大な成長市場であるインドですが、エフテックとインドとの関係は最近始まったものではありません。
1996年からインド企業への出資を開始しており、すでに約30年の現地実績があります。会場では、2026年にR&D拠点を設立し、2027年にインド市場に合わせた研究・開発体制を構築、2028年には開発技術と現地の提携先ネットワークを活用して、自動車メーカーからの新規部品獲得を目指すロードマップが紹介されていました。
ゼロからの新規進出ではありません。長年築いてきた現地での強固な基盤を生かして、インドを新たな成長の柱にしようとしている点は、投資家として今後も注目していきたいポイントです。
【業績・財務】過去最高水準の営業利益!外部環境の変化を乗り越えるエフテックの「稼ぐ力」
投資家として、業績もチェックしてみました。2026年3月期の連結売上高は2,918億円と前年(3,008億円)比で減収となりました。しかし、会場資料では連結営業利益が前年の54億円から84億円へと大きく改善し、過去最高水準を達成したことが紹介されていました。減収とはなったものの、収益体制の強化により利益を生み出す力が大きく向上している点に注目しました。
2027年3月期については、売上高2,880億円、営業利益55億円を予想しています。主要取引先のEV生産計画や中国市場の動向、中東情勢に伴うサプライチェーンへの影響など、外部環境の変化を注視しつつ、同社がどのように対応していくのか今後の業績推移を見ていきたいと思います。
2026年3月期の好調な利益水準をベースに、今後どのような成長軌道を描くのかは、引き続き確認していきたいポイントです。最新の決算資料は同社のホームページでも公開されています。
【株主還元】長期保有で優待がグレードアップ!個人投資家に嬉しい「配当+QUOカード」
そしてもう一つ、個人投資家として私が魅力を感じたのが、配当に加えて充実した株主優待があることです。2027年3月期の年間配当金は1株当たり20円を予定しています。さらに、100株以上を1年以上継続保有すると、1,000円分のQUOカードがもらえる株主優待制度が用意されています。
保有株数と期間によって内容がグレードアップし、300株以上を3年以上保有すると2,000円分、500株以上を5年以上保有すると3,000円分のQUOカードがもらえる仕組みです。会場資料では、100株を1年以上保有した場合を想定した「配当+優待利回り」も紹介されていました。
もちろん配当や優待だけで投資先を決めるわけではありませんが、長く保有するほどメリットが増える仕組みは、企業を長期で応援したい個人投資家にとって非常に嬉しいポイントだと感じました。
IRフェアで見つけた優良企業。私たちの生活を支えるエフテックに今後も注目
今回エフテックを取材して改めて感じたのは、私たちの生活を支えている企業の中には、まだまだ知らない優れた会社がたくさんあるということです。エフテックの製品を、私たちが直接目にする機会はほとんどありません。しかし実際には、クルマの「走る・曲がる・止まる」という基本性能を支え、乗り心地や衝突時の安全性にも深く関わっています。
企業について調べていくと、そこには高いものづくりの技術があり、世界で事業を展開するグローバル企業としての顔があり、インドなど新たな市場への挑戦もありました。
個人投資家としては、配当や株主優待も魅力的です。一方で、主要顧客の生産動向や中国市場など、今後継続して確認していきたいポイントも見つかりました。
「この会社は、私たちの生活のどこを支えているんだろう?」
そんな視点から企業を知り、そこから業績や成長戦略、株主還元へと興味を広げていけることも、IRフェアの大きな面白さなのだと思います。
今回の取材をきっかけに知ったエフテック。これから「足廻り機能領域の専門メーカー 世界No.1」という目標に向けてどのように成長していくのか、今後も個人投資家として注目していきたい企業のひとつになりました。

ハナミラについて

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ゆり
ハナミラ歴1年。早稲田大学卒、社内情シスとして働く2児の母。子どもたちの将来の選択肢を広げ、夢や挑戦を最大限応援できる自分でありたいと思い、資産形成・投資を始めました。投資を通じて企業や社会の動きをより深く知る面白さを実感し、仕事とはまた違った視点で世の中を見るように。ハナミラの仲間たちと楽しみながら、日々学びを深めています。

