【日経・東証IRフェア2026】ナブテスコってナンデスコ?社名しか知らなかった私が、街中でナブテスコを見つけるまで【ハナミラ×ジャパニーズインベスター コラボ企画】

こんにちは。ハナミラかずよです!
「ハナミラ×ジャパニーズインベスター コラボ企画」で、ハナミラレポーターとして「日経・東証IRフェア2026」に参加しました。今回、取材させていただいたのはナブテスコ株式会社(6268)です。
「ナブテスコってナンデスコ?」——社名はなんとなく知っていたけど…ナブテスコの「?」が解けた日
ナブテスコ。
フィジカルAIが株式市場のテーマになったときに注目されていたな。たしか、機械メーカーだったよな…
正直、取材前の印象はそれくらい薄いものでした。
そんな私に合わせてくれたかのように、会社説明会は、「ナブテスコって、ナンデスコ?」というキャッチコピーの紹介から始まりました。
「CMをやっていたの、ご存知ないですよね?」
なんとも控えめで、親しみやすいスタートです(笑)
けれども、社員の方の話を聞いていくうちに、「機械メーカー」というぼんやりしたイメージしかなかったナブテスコの姿が、少しずつ見えてきました。
自動ドアから産業用ロボットまで。「こんなところに、ナブテスコ」
ブースには、自動車の工場、鉄道や飛行機、ビルなど街の風景の中でナブテスコの製品が活躍している場面が大きく描かれていました。そして配られた資料に書かれていたのは「こんなところに、ナブテスコ」。
ナブテスコが作っているのは、ロボットや鉄道車両、飛行機そのものではありません。それらを思いどおりに「うごかす、とめる」ための機械や装置なのです。分かったような、分からないような…もっと説明を聞いてみましょう。
たとえば産業用ロボット向けには、モーターの高速回転を減速させることで大きな力に変え、ロボットの腕を滑らかに、狙った位置で正確に止める「精密減速機」。中大型産業用ロボットの関節用途では、なんと世界シェア約60%だそうです。
鉄道では、車両を安全に止めるブレーキシステムや、電車のドアを開け閉めする装置。飛行機向けには、機体の姿勢をコントロールする「フライト・コントロール・アクチュエーション・システム」などを手がけています。
船舶では、操舵室から遠隔でエンジンの出力を調整したり、状態を監視する制御装置。
私たちの生活に一番身近なところでは、建物用の「自動ドア」だけでなく、駅での転落防止に役立つ「プラットホームドア」。建物用の自動ドアの国内シェアは約60%。どうりで、自動ドアのガラス面に貼ってあるあの青いマーク(ナブテスコの自動ドアの目印なんですって!)を、私も覚えていたわけですね。そして、食品や洗剤などをパウチに充填して包装する機械も手がけているそうです。
※シェアはいずれもナブテスコ公表値(会社推計等)
話を聞けば聞くほど、「え、そこにもナブテスコ?」と驚きが増えていきます。
なるほど、「こんなところに、ナブテスコ」とは、まさにこういうことなのか。私たちの毎日にかかわりの深いところで使われているのに、私たちがその製品を直接目にすることはほとんどありません。ロボットの関節の中、電車や飛行機の中、私たちには見えないところで、ナブテスコの製品は今日も何かを動かしたり、止めたりしているのです。
ここでようやく、ナブテスコのキャッチフレーズ、
「うごかす、とめる。」
が、私の中でストンと腑に落ちました。
4つのセグメントがそろって増収。数字が語るナブテスコの「再興」と稼ぐ力
個人投資家としては、「意外と身近なところにいる会社ですね」で終わるわけにはいきません。業績も見てみましょう。決算上、ナブテスコの事業は4つのセグメントに分かれています。
産業用ロボット向けの精密減速機などの「コンポーネントソリューション」、鉄道・航空・船舶・商用車などの「トランスポートソリューション」、自動ドアやプラットホームドアなどの「アクセシビリティソリューション」、包装機械の「その他」です。
ナブテスコは、ずっと順風満帆だったわけではありません。産業用ロボットの需要低迷や、調達コスト上昇に対する価格転嫁の難しさなどにより、2024年前後の収益性は明らかに低迷していました。
そのような状況で始まった現在の中期経営計画(2025年~2027年)では「再興」と「進化」を基本方針に掲げています。そのうち「再興」の柱が、収益性改善活動「Project 10」です。
需要回復をただ待つのではなく、価格転嫁、原価低減、固定費抑制、生産性向上などのアクションを起こすことで、「稼ぐ力」そのものを取り戻していく。その成果が、数字にも表れ始めています。
2026年12月期中間期は、売上高1,674億円で前年同期比16.8%増、営業利益は約158億円で同69.4%増。売上高営業利益率は9.4%となりました。会社側は、増収による増益に加え、「Project 10による収益性改善活動の効果」があったと説明しています。
私が興味深かったのが、4つのセグメントすべてで前年同期比増収となっていることです。コンポーネントソリューションは23.6%増、トランスポートソリューションは17.1%増、アクセシビリティソリューションは12.2%増、その他も14.3%増となりました。
精密減速機、鉄道・航空・船舶、自動ドアやプラットホームドア、包装機械。それぞれの事業が、それぞれの場所で力強く動き出している。いくつもの歯車が噛み合って、ナブテスコという大きな機械が、再び力強く動き始めたように感じます。
「長く使っていただく」ために…IRフェアで直接聞けた、業績を動かすもう一つの原動力
説明会では、ナブテスコ製品が使用される期間は数十年単位の長期間にわたるものもある、という話がありました。では、そのことについて素朴な疑問が…「それだけ長く使われるなら、顧客側の更新サイクルが売上のサイクルになるのですか?」
ところが、そう単純ではないそうです。私の質問への回答は…
「更新サイクルに基づいた周期というより、顧客側の設備投資や工場の稼働状況など、景気の波の影響を受けることもある」というものでした。だからこそ、一度の売上だけでなく、メンテナンスなどのアフターセールス(決算では、MROというワードで説明しているそうです)を通じて、確実なビジネスの基盤を作り上げることが大切、という話でした。
なるほど。製品を知るだけでなく、「この会社の業績は、何によって動くのだろう?」という深い部分まで、その場で社員の方に直接聞ける。
資料を読むだけでは得られない、IRフェアならではの企業研究です。

街に潜む可愛いキャラクター「ナブテスコモンスターズ」の正体
そして、もう一つ気になったものがありました。ブースに描かれていたキャラクターです。「かわいい! あれ、この子たち見たことあるかも」と思ったものの、何のキャラクターなのかまではよく分かりませんでした。
なので帰宅後、ナブテスコのウェブサイトを見てみると、彼らは「ナブテスコモンスターズ」。大きくて力持ちのカカオ、器用で身軽なピスタ、長い腕を持つベリー。それぞれ、普段は見えにくいナブテスコ製品の特徴や役割をイメージしたキャラクターです。
ウェブサイトには「ナブテスコモンスターズ」のコーナーがあり、たくさんの動画に、スマートフォン用の壁紙まで。想像以上に「ナブテスコモンスターズ」の世界が広がっていました。
さらに、動画集を見てみると、見覚えのあるCMがありました。私は、ナブテスコをまったく知らないわけではなかったのです。
CMを見たことがある。キャラクターにも見覚えがある。自動ドアも使っているし、駅のホームドアも毎日のように見ている。飛行機で翼の一部が動くのを眺めている。
ただ、それらと「ナブテスコ」という会社が、自分の中でつながっていなかっただけでした。
また、公式Xを見てみると、モンスターズたちはイベントに出かけたり、いろいろなコンテンツに登場したりと、なかなか頑張っているようです。
「うごかす、とめる。」——見えないところで暮らしを支える企業に、私の心も動かされた
今回の取材で、ナブテスコの魅力をすべて理解できたとは思っていません。けれど、IRフェアで直接話を聞いたことをきっかけに、家に帰ってからナブテスコのウェブサイトを見て、中期経営計画を読み、カカオ、ピスタ、ベリーまで覚えてしまいました。
「もっと知りたい」と思わせたこと自体が、IRフェアの効果なのかもしれません。
少なくとも一人の個人投資家の行動は確実に変わっていました。
取材前の私にとっては、「フィジカルAIで注目された機械メーカー」。それくらいの印象だったナブテスコが、いつの間にか日常の景色の中にいる身近な会社になっていました。
これから飛行機を見れば、ピスタを。タンカーを見れば、カカオを。電車のドアを見れば、ベリーを思い出すでしょう。
そして駅で、電車のドアやホームドアにトラブルが起きたら、「何があったのかなって、胸がざわつくんですよ」と話していた社員の方のことも、きっと思い出します。
「うごかす、とめる。」
ナブテスコってナンデスコ?
少なくとも私の中では、その答えがはっきりと見えるようになりました。
ハナミラについて

「未来デザイン×資産運用アカデミー ハナミラ」は、株式投資を中心に、女性が自分らしい人生と資産形成を両立するための実践型スクールです。20代〜60代の幅広い世代が在籍し、累計受講者は1,200名以上。生活に根ざしたサービスや、信頼できる経営者などから企業を見つける「推し活投資」を通じて、楽しみながら銘柄分析や売買タイミングの判断力を養えます。初心者でも一歩ずつ投資判断力が身につくカリキュラムとコミュニティが特長。日本女性が経済的に自立することで、日本企業と社会にも資金が循環する——そんな未来の実現を目指しています。
ハナミラ公式サイト
ハナミラかずよ
ハナミラ歴3年。女性投資家コミュニティ「ハナミラ」で日々投資を学びながら、個別株やテーマ株に挑戦中。投資スタイルは「推し活投資」。アイドルを推すように、社長や企業を応援する目線を大切にしています。研究機関で働いていることから、ものづくりやテクノロジーに弱いタイプ。世の中を変えてくれそうな技術をもつ会社に出会うと、つい応援したくなる。推しが増える一方で日本も捨てたものじゃないと実感中。
