投資家必読!話題のマネー本 #01 あっという間にお金はなくなるから 「足りない病」の原因と治し方

「将来のために投資はしたい、でも物価高も気になる……」。そんなわたしたちの強い味方になってくれるマネー本が、ここ数年ブームになっています。ただ、せっかくページをめくるなら、ハズレなしの一冊を選びたいもの。
「読んで損はない、真の価値ある一冊」をJI編集部が厳選し、出版社の担当編集者に紹介してもらいます。
あっという間にお金はなくなるから
「足りない病」の原因と治し方
刊行:KADOKAWA 2026年1月7日発売 1,870円(税込)
ISBN: 978-4046077837
佐藤 舞(サトマイ)著
真の「経済的自立」とは、金融資産と別の資本を持つことにある
一般にお金の本は、「お金の増やし方」「使い方」をテーマとするものが多いのですが、本書は「人生設計のなかにお金をどう組み込むか」という視点で書かれています。著者の佐藤舞(サトマイ)さんは統計学の専門家で、データ分析を通じた企業の業務改善といったコンサルティングを行っています。ですから、経営者や資産家とのつながりがたくさんあるのですが、「年収1億円のような、あきらかに人生安泰の人でもお金に不安を抱えている」ことが不思議だったのだそうです。そこで、「お金があれば不安が消えるわけではない」ことを、統計学的データと経験の両面から丁寧に解き明かしました。
いわば、「お金さえあれば幸せになれる」という思い込みが、タイトルの「足りない病」なのです。そう思っているから、お金があっても満たされないことに困惑し、「まだお金が足りない」と考えてしまうのです。しかし、自分自身を資本として見たとき、お金は数ある資本のひとつに過ぎません。「幸せな人」や「幸せそうな人」は、実はお金だけではなく、人間関係や健康、趣味や知識など、多様な資本をバランスよく持っています。
世間では、「FIRE」のように働かなくても暮らせる資産を持つことを「経済的自立」といいますが、著者の佐藤さんは「仮にお金という金融資本がなくなったとしても、他の資本を使ってまたその資産を取り戻せる状態」のことを、真の経済的自立と定義します。金融資産に偏らず、多様な資本を幅広く保有する「マルチキャピタル」な考え方が、真の安心を生み出すというわけです。
逆をいえば、お金はそれほど持っていなくても、それ以外の有形・無形の資本があることに気づけば、「足りない」という呪縛からスッと解放されます。わたし自身も、この本を読み終えたあとに、漠然とした不安が解消されたことを実感しました。みなさんが興味のある株式投資においても、適切な投資判断にはメンタルの安定が大切ですよね。その精神的土台を整える一冊として、ぜひ読んでほしいと思います。
語り手
担当編集者
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ビジネス生活文化局
ビジネス編集部ビジネス2課
荒川 三郎さん
