トラストホールディングス株式会社 『「地域社会の幸福に貢献する」ために、常に新しいものに挑戦して成長を目指す』
トラストホールディングス株式会社
東証グロース/証券コード 3286

代表取締役社長
山川 修
Osamu Yamakawa
2001年㈱ピー・エム・トラスト(現トラストパーク㈱)入社、02年取締役、06年常務取締役、14年専務取締役、17年代表取締役社長、21年トラストHD㈱代表取締役副社長。入社以来、常に現場第一で様々な事業の立ち上げから各主要子会社の社長を務め、22年12月よりトラストHD㈱代表取締役社長に就任。
Q1 御社グループの事業内容について教えてください。
主な事業としては、駐車場事業、駐車場等小口化事業、不動産事業、その他事業の4つがあります。
創業時からの事業で売上の約半分を占める駐車場事業については、トラストパークとグランシップを通じて、九州地区を中心に、全国885ヶ所、3万1,441台(2023年6月末時点)の駐車場の管理・運営を行っております。
駐車場等小口化事業については、トラストアセットパートナーズが不動産特定共同事業法に基づき、駐車場等を投資対象とした小口投資商品の企画・販売を行っております。2023年6月末までの組成実績及び預かり資産に関しましては、30組合、約100億円となっております。
不動産事業については、トラスト不動産開発が福岡県を中心に、広島県から沖縄県まで分譲マンションの開発・販売を行っております。2023年6月末までの供給実績は、31棟1,780戸となっております。
また、その他事業として、キャンピングカーの製造・販売・レンタル・カスタマイズ等を行うRV事業、温浴施設の運営事業、医療や介護施設への不動産賃貸、コンサルティング業務を行うメディカルサービス事業、駐車場やショッピングモール等の警備事業を行っております。

Q2 各事業の特長、強みを教えてください。
まず、駐車場事業ですが、同業他社では無人駐車場が多くを占める中、駐車場内に管理スタッフを配置した「有人駐車場」の運営に強みを持っています。また、「機械式駐車場」「コイン式駐車場」「ゲート式駐車場」等、立地条件やオーナー様のご要望にも柔軟に対応して、様々な形態の駐車場を幅広く展開しております。
駐車場等小口化事業に関しては、駐車場を投資対象とした小口化商品は当社グループ以外で企画・販売を行っているところはありません。
投資家のメリットとしては、その投資額が1口50万円と比較的少額であること、安定した利回りが期待できること、相続や贈与にも柔軟に対応できること等があげられます。
また、投資対象不動産が値上がりし、十分な利益が見込まれる場合には売却して分配するケースもあり、キャピタルゲインも期待できる非常に魅力的な商品となっております。
当社グループのメリットとしては、一般の賃借駐車場と比較して、長期安定的に好立地の駐車場運営が行えることです。
不動産事業に関しては、「地域密着」を念頭に、開発地域における販売会社とともにプジェクトを進めることで、各地域の潜在需要を的確に捉えることが可能となることに加え、自社の営業人員を最小限に抑えることが強みと考えております。

Q3 成長戦略について教えてください。
当社グループは「地域社会の幸福に貢献する」という企業理念のもと、『医・食・住』の生活環境が整った地域社会を目指して、常に必要とされる新しい事業にチャレンジすることで成長を続けております。
新たな取り組みとしては、『RVパークsmart』を展開しております。本事業は、観光地、施設、道の駅等の空きスペースに、トイレや電源等が充実した車中泊スペースを設置・運営する事業です。Web上で事前に予約・決済を行えば、現地ではQRコードを読み取るだけで手軽に利用できることが特徴で、九州を中心に61ヶ所(2023年6月現在)展開しております。既存施設・駐車場の付加価値向上を希望するオーナー様や地方自治体様からもご好評頂き、お問い合わせも増加しております。また、昨今のアウトドアブームを受け、RV事業とのシナジー効果も高く、今後の成長が非常に楽しみな事業です。
Q4 業績や株主還元についてはどうでしょうか。
業績については、コロナ感染拡大の影響が収まり、主力事業の業績が回復傾向であることに加え、その他事業についても収益改善が進んでおります。
株主還元については、安定性・継続性を重視した配当政策が重要であると考えおります。2023年6月期には、期初の予想を上回る業績を達成できる見込みとなり、また、30周年記念配当も含めて、期末配当は5円増配の10円に修正し、1株当たり年間配当15円(中間5円/期末10円)と予想しております。

Q5 最後に読者の皆様へメッセージをおねがいします。
全国の皆さまに、当社グループの理念や事業活動を知って頂くとともに、多くのステークホルダーの方々にご支援いただけるよう、社員一同力強く笑顔で取り組んでまいります。