【日経・東証IRフェア2026】大学教員×女性投資家が紐解く「佐藤渡辺」の魅力~100年企業の強みと未来への期待~【ハナミラ×ジャパニーズインベスター コラボ企画】

こんにちは。きぬえです!
ハナミラ×ジャパニーズインベスターのコラボ企画にて、昨年に引き続きハナミラレポーターとして「日経・東証IRフェア2026」に参加してきました!
大学教員として財務会計を教えている私ですが、今回は数あるブースの中から、株式会社佐藤渡辺(証券コード:1807)の説明会に参加いたしました。ブースで行われた会社説明会では、「100年企業」「長年の信頼」というキーワードが強く打ち出されていたことが印象的でした。
しかし、投資家として気になるのは「100年続いている歴史が、現在そして将来の企業価値にどうつながるのか?」という点です。そこで、社長へのインタビューや独自に調査を進めていくと「100年」という数字だけでは見えてこない、興味深い企業像が浮かび上がってきました。

創業100年超の歴史を持つ建設会社「佐藤渡辺」とは?
株式会社佐藤渡辺は、1923年に渡辺組として創業し、100年以上の歴史を持つ建設会社です。1938年に株式会社渡辺組が設立され、その後、1951年設立の成和土木株式会社(のちの佐藤道路株式会社)と2005年に合併し現在に至ります。
主たる事業は、国道・高速道路建設等の公共工事や民間工事を行う「舗装・土木工事等」や「環境景観工事」からなる工事部門と、アスファルト混合物などを販売する「製品等販売部門」で構成されています。
わかりやすく言えば、私たちが普段利用している道路など、日本の社会インフラを戦前から100年以上支え続けている会社であり、会社説明会でも「100年企業としての信頼」が強くアピールされていました。

IRフェアで実感!投資家目線で見る「佐藤渡辺」3つの強み
では、「100年の信頼」は、投資家から見ると具体的にどのような強みとして表れているのでしょうか?女性投資家×会計教員の目線から、3つのポイントに整理してみました!
■ポイント1:安定した事業基盤と業界トップクラスのシェア
会社説明会では「100年の信頼」という言葉が繰り返されていましたが、それは単なる歴史の長さを意味するものではありません。現在の業界内における位置づけを見てみると、当日配布された資料によれば、2025年3月現在、舗装工事業界において売上高で10位に位置しています。上位には大手舗装会社が並んでおり、それらの企業と肩を並べて日本の道路整備を担っていることがうかがえます。すなわち、「100年の信頼」とは、長きにわたり公共インフラの一角を担ってきた実績と高度なノウハウの集積であると解釈できます。
私たちの生活において、道路は欠かせないインフラであり、毎年多くの予算が組まれる領域です。この環境下で業界上位に位置し、100年以上インフラを支えてきた佐藤渡辺は、景気変動の影響を受けにくく安定した事業基盤を築いており、投資家視点でも手堅い魅力があります。
■ポイント2:時代を先取りした環境配慮型製品「パーミアコン」
佐藤渡辺の主力製品の1つに、日本初の透水性コンクリート舗装である「パーミアコン」があります。この製品は、旧・佐藤道路が1983年に開発したものです。
雨水を舗装の空隙に一時的に貯留させながら、地中へ浸透させたり蒸発散させたりする機能を持ちます。これにより、下水道の負担軽減やヒートアイランド現象の抑制にも有効とされており、現在注目を集めている「サステナビリティ」や「環境配慮」の観点からも非常に優れたコンクリート舗装です。
特筆すべきは、1983年という開発時期です。「SDGs」といった言葉が広く認知されるよりもずっと前から、環境に配慮した技術開発に取り組まれていた点に、先見の明を感じます。
[通常舗装と排水性舗装と透水性舗装の違い]
通常の舗装や排水性舗装が雨水を横方向へ流して側溝へ排出するのに対し、パーミアコンは雨水を地中へと還します。地下水を涵養することで、雨水流出ピークを遅らせたり、樹木へ水を供給したり、路面温度の上昇を抑えたりと、自然の循環を促す役割を果たします。さらに佐藤渡辺には雨水を地下に一時貯留、浸透させる地下貯留技術「リ・タンスイシステム」もあり、これらを組み合わせることでさらに高い効果を発揮します。
社長へのインタビューの際「今の時代、高速道路などは水たまりができにくくなっている」という趣旨のお話を伺いました。自社技術を過剰に誇張するのではなく、業界全体の技術水準の底上げを冷静に見据える姿勢からは、長年公共インフラを支えてきた誇りと、自社の確かな技術力への裏付けが感じられました。実際、「リ・タンスイシステム」は他社の舗装技術と組み合わせることも可能とのことで、柔軟な技術活用ができる点も強みです。
■ポイント3:「100年の信頼」と「技術の掛け合わせ」が拓く未来
現在の建設業界は、人手不足の解消や生産性向上が大きな課題となっており、AIやIoTを用いた点検システムなど、業界全体で新たなIT技術の導入が進められています。一方で、こうした最先端のデジタル技術をすべて自社単独で開発・網羅することは容易ではありません。
しかし、佐藤渡辺には、100年以上にわたり培ってきた「施工実績」と「公共インフラにおける確かな信用」があります。この強固な基盤を持っていれば、自社の高度な舗装技術や雨水貯留技術に、他社(IT企業やスタートアップなど)の先進的なデジタル技術を掛け合わせることで、新たな価値を社会に実装していく側になる可能性を秘めています。事実、佐藤渡辺自身も異なる強みを持つ企業同士が合併して誕生しており、「掛け合わせによる成長」をすでに体現しています。
つまり「100年の歴史」は単なる過去の勲章ではなく、他社の新技術を社会インフラへ取り込むための強固なプラットフォームとして、未来の事業価値を創出する強力な資産になり得るのです。

「100年企業の信頼」は未来への投資価値
最初は「100年以上続いている老舗企業」という印象を持っていた佐藤渡辺。しかし、深く調べていくと以下の魅力が見えてきました。
・現在:舗装工事業界で確固たる地位を築く安定した事業基盤
・過去:1983年にいち早く環境配慮型の透水性コンクリート舗装を開発した先見性
・未来:自社の実績と他社技術を掛け合わせたオープンイノベーションの可能性
企業の歴史を見るとき、大切なのは「何年続いたか」だけではなく「その年月で何を蓄積し、それを未来の事業にどう活かせるか」に注目することなのかもしれません。
ちなみに、IRフェアでいただいたノベルティも非常に魅力的で、特に実用的な傘カバーは日常的に愛用しています!会社説明会だけでは見つけきれない企業の素顔や魅力を探るのも、IRフェアならではの楽しみ方ですね♬
株式会社佐藤渡辺の皆様、素敵なお話を誠にありがとうございました!今回の説明会に参加したことで、普段何気なく利用している道路と、それを支える企業について深く学ぶ貴重な機会となりました。
今後のますますのご発展をお祈り申し上げます!
ハナミラについて

「未来デザイン×資産運用アカデミー ハナミラ」は、株式投資を中心に、女性が自分らしい人生と資産形成を両立するための実践型スクールです。20代〜60代の幅広い世代が在籍し、累計受講者は1,200名以上。生活に根ざしたサービスや、信頼できる経営者などから企業を見つける「推し活投資」を通じて、楽しみながら銘柄分析や売買タイミングの判断力を養えます。初心者でも一歩ずつ投資判断力が身につくカリキュラムとコミュニティが特長。日本女性が経済的に自立することで、日本企業と社会にも資金が循環する——そんな未来の実現を目指しています。
ハナミラ公式サイト
藻利衣恵(もうりきぬえ)
ハナミラ歴5年。大学教員(高崎経済大学経済学部教授・財務会計専攻)。学者一族の3代目。ストック・オプションの会計処理およびコンベンション(会計基準の背後にある、投資家の平均的な思考などに基づく”書かれざるルール”)を専門とする研究者。自身も大学生時代には会計・簿記が苦手だった経験から、これらを苦手とする学生への指導に定評があり、『楽しく学べる財務会計のクロスワード』(Amazon3部門1位)も出版している。研究者としてのキャリアだけでなく、世界ユニコーンランキング2位(2026年3月時点)のByteDance株式会社から日本・韓国エリアの財務報告責任者の打診をされた経歴を持つ。プライベートでは、マナーの認定講師、およびメイクの認定講師の資格も有している。

