試される岸田総裁の英断「裏金議員への処分」
岸田文雄自民党総裁(総理)は17日の党大会で「憲法観も安全保障観もバラバラな野党に(政権を)任せるわけには絶対にいかない」などとアピールした。
また防衛費5年間43兆円の確保や「原子力もしっかり活用していく」と原発利用も強調した。大会には日本経済団体連合会の十倉雅和会長らが激励に駆け付けた。
岸田総裁は一連の『裏金問題』に関して「現在一部の派閥の政治資金にかかわる問題で国民から多くの疑念を招き、深刻な政治不信を引き起こす結果になっており、党総裁として国民の皆様にお詫び申し上げる」と陳謝した。
しかし発言では「組織的犯罪」との指摘もあるなか、総理は「一部の派閥」とくくった。自民党では80人を超える議員が政治資金収支報告書に不記載や虚偽記載で、総額5億8000万円の「裏金」を生んでいた。
岸田総裁はあいさつで当該議員には説明責任を果たすよう促すとしたうえで「党紀委員会の議論を経て、厳しく対応していく」と述べた。
コロナ禍で銀座クラブでの飲酒3議員がモラルを問われ「離党」処分になっているが、今回の裏金問題はレベルの違う悪質な問題だけに、総裁として当該議員らをどこまで厳しく処分できるか、岸田総裁の英断が試されている。(編集担当:森高龍二
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